悪夢と無呼吸

 

 

悪夢と無呼吸について

「自分の生命の危険を感じる夢」「誰かに追い回されている夢」「世界に自分一人しかいなくなる夢」といった悪夢に魘される日々が続いている方はいらっしゃいます。

 

誰でも悪夢を見ることはありますが、睡眠時無呼吸症候群(SAS)という病気を患っている方ほどその頻度が多くなるのは紛れもない事実です。

 

寝ている最中に急に呼吸が止まったり、引きつるような音のいびきをかいたりという症状が睡眠時無呼吸症候群で、肥満傾向の人ほど患いやすいという特徴があります。

 

私たち人間は、息を吸う時に胸や腹といった部位を膨らませ、空気を呼び込んでいるのです。

 

寝ている時は筋肉の緊張が緩む影響で気道がつぶれやすく、10秒間以上に渡って続く無呼吸が1時間に5回以上引き起こされるか、一晩に30回以上生じると睡眠時無呼吸症候群だと定義されております。

 

睡眠時無呼吸症候群を患うと、当然のように酸素供給不足になるので苦しいという感情が無意識のうちに芽生え、悪夢を見やすくなってしまうのです。

 

就寝前の行動や寝ている時の状態によって悪夢を見るかどうか決まるとも考えられているため、睡眠時無呼吸症候群が引き金になったとしても決して不思議ではありません。

 

酸素が供給されていなければ身体には大きな負担がかかりますし、脳も身体も断続的に覚醒状態に陥り、このような状態でゆっくりと休むことはできないので、悪夢を見やすいだけではなく日中の集中力の低下や倦怠感に繋がります。

 

メタボリックシンドロームの人ほど睡眠時無呼吸症候群を患いやすく、首周りの脂肪の沈着が大きな原因です。

 

「自分は痩せているから問題はない」と考えていても、うつ伏せ睡眠などをしていると酸素供給能力が低下して苦しいと感じ、悪夢を見やすくなるので注意した方が良いのではないでしょうか。

 

悪夢自体は病気というわけではありませんし、生理的な現象の一つとも言えますが、毎日のように悪夢に魘されているとストレスが溜まります。

 

それに、睡眠時無呼吸症候群で休息が十分に取れず、日常生活に悪影響を引き起こすケースも十分にあるので、早めに改善しなければならないのです。

 

「良く昼寝をする」「いびきをかくことが多い」「目覚めてスッキリとしない」「寝相が悪い」「日中にだるい感じがする」「寝起きに口が乾いている」「メタボ気味」という人は、睡眠時無呼吸症候群の可能性があります。

 

病院では、寝ている間の無呼吸を防ぐCPAP療法やマウスピース療法が取り入れられており、生活習慣の改善も同時に行っていくので、悪夢が続くような方は一度受診してみてください。

 

 


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