悪夢で暴れる時は?

 

 

悪夢で暴れる時はあるの?

悪夢を見てその夢の内容に合わせ身体が動き、暴れることはあります。

 

実際に、埼玉県の男性で、寝ている最中に自分の意思とは裏腹に、人と争う悪夢を見るたびに起き上がって暴れだし、妻の首を絞めてしまうという事件が起こりました。

 

睡眠中に悪夢を見て暴れるという現象は、霊によるものではないかと考える方もいらっしゃいますが、これはレム睡眠行動障害と呼ばれる病気の可能性が高くなっております。

 

眠りが浅いレム睡眠の最中は、筋肉が緊張しており、夢の内容に合わせて身体が動いてしまわないようなメカニズムが働いて、正常な状態であれば大人しく眠っているというのが普通です。

 

しかし、何かしらの原因でこのメカニズムが発生せず、「悪夢で誰かと戦っていた」「誰かに追われている夢を見た」という内容に反応してしまい、異常な行動を伴うようになるのがレム睡眠行動障害だと説明できます。

 

ただの寝言だけであれば、レム睡眠行動障害の可能性は低いものの、大声を上げていたり暴れるといった言動を伴うのであれば、レム睡眠行動障害かもしれません。

 

睡眠中というのは非常に怖いもので、自分の意識が働かないため、イギリスでは妻を殺害してしまうという事件さえ引き起こされました。

 

睡眠障害の研究グループによると、一般人口の約0.8%、そして高齢者の約0.5%はレム睡眠行動障害と診断されており、異常行動の可能性があると説いております。

 

もし、ベッドパートナーが睡眠中にいきなり悪夢を見て暴れるという行動をしたのであれば、レム睡眠行動障害の可能性が非常に高くなるというわけです。

 

この病気を放置したとしても自然に解消されることはほとんどありませんし、日に日に暴れる頻度が多くなるかもしれないので、早めに処置を施した方が良いでしょう。

 

もちろん、たまに起き上がるといった症状だけであれば心配いらないものの、周囲の人に危害を加えるようであれば、専門家の医師に相談して治療を進めていかなければならないのです。

 

基本的に、レム睡眠行動障害の治療には抗てんかん薬のクロナゼパムが使われ、服用を開始してから1週間程度で異常行動が少なくなると報告されております。

 

ただし、この薬には大きな副作用があり、ふらつきや眠気が翌日まで持ち越される可能性が非常に高いので、高齢者の方は特に中途覚醒時の骨折や転倒には気を付けなければなりません。

 

クロナゼパムであまり効果が見られないという場合は、変わりにホルモン剤のメラトニンが投与され、症状の経過を見ながらレム睡眠行動障害を治療していきます。

 

以上のように、悪夢を見てその内容に合わせて暴れるという現象は決して正常ではないので、睡眠障害に詳しい専門医の診察を受けて、対処するようにしてください。

 

 


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