悪夢と物忘れ

 

 

悪夢と物忘れについて

認知症で見られることの多い症状が物忘れで、たった今起きた物事を忘れてしまう状態を指します。

 

若い年代の頃は一切なくても、年齢を重ねて高齢者になり、「物忘れが激しくなったな〜」と感じている人は多くいらっしゃるはずです。

 

「この物忘れと悪夢には関係性があるのではないか?」という疑問が生まれますが、個人の症状によって異なるので一概には説明できません。

 

悪夢は決して病気というわけではなく、健康な人でも嫌な夢でうなされることはあります。

 

人間が夢を見るメカニズムは近年になって少しずつ解明されており、身体は深く眠っているのに脳は活発に動いている状態のレム睡眠が関係していることが分かりました。

 

レム睡眠の状態では、昼間に体験した嬉しいことや悲しいこと、学習したことや怖かったことなど様々な情報を整理しており、必要な情報を記憶として残したり不要な情報を消去したりしております。

 

その影響でレム睡眠の間は夢を見やすく、尚且つ悪夢は「怖い」「恐ろしい」と感じやすく、起床してからも記憶に残りやすいのです。

 

つまり、人名を思い出せなかったり、昨日の夕飯に食べた物が分からなくなったりという物忘れとはそこまで大きな関係性はないでしょう。

 

それでも、うつ病や神経症、自律神経失調症といった精神的な病気を患っていると、物忘れが激しくなったり悪夢を見やすくなったりと、身体には様々な変化が引き起こされるようになります。

 

「悪夢が原因で物忘れが酷くなる」「物忘れが原因で悪夢を睡眠中に見るようになる」というわけではなく、精神的な病気によって2つの症状が同時に引き起こされていると考えるのが普通です。

 

特に、神経症(ノイローゼ)の可能性が高く、年齢や性別に関わらず発症するのが大きな特徴で、下記のような種類に分けられます。

 

 

強迫神経症(強迫性障害):抑えようとしても抑えられない強迫概念に悩まされる

不安神経症:強い不安や恐怖心が突然迫って身体的な不快な症状にも悩まされる

抑うつ神経症:罪悪感や自己卑下を感じてうつっぽい状態に陥る

 

 

このような病気を患うと悪夢や物忘れだけではなく、動悸や手足の震え、息苦しさや倦怠感など様々な身体的な症状が引き起こされます。

 

場合によっては日常生活に大きな支障が生じるかもしれないので、少しでも自分の身体に違和感を感じたら心療内科や精神科といった病院を受診し、今の状態を専門医に話してみてください。

 

 


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