悪夢の忘れ方

 

 

悪夢の忘れ方について

一晩の睡眠の間に、眠りの浅いレム睡眠は4回〜5回ほど訪れるという特徴があり、全体的な睡眠時間によっても違いが生じます。

 

夢を見る際の詳しい仕組みについては、まだはっきりと分かっていないのですが、基本的に夢は長期的に保存されないルートで知覚されるため、特別な悪夢の忘れ方をしなくても良いのです。

 

レム睡眠に応じて人は1回は夢を見ると考えられており、少なくとも最初に見た夢と最後から2番目の夢は記憶に残らないため、覚えていないのが普通だと言えます。

 

もし、忘れずに夢や悪夢を覚えているのであれば、最後のレム睡眠が目覚めによって中断され、その時の記憶が頭の中にまだ残っていたと考えられるのです。

 

起床後から時間が経てば自然と忘れてしまいますが、あまりにも恐怖感を覚えるような悪夢だった場合、いつまでも引きずる可能性があるため、効果的な忘れ方を知りたいという方がいらっしゃるかもしれません。

 

夢は本来は短時間しか覚えていられないのですが、起床してから再び思い出すことで記憶が上書きされ、その影響でずっと頭の中に残ると考えられます。

 

そのため、怖い悪夢を見たという場合は、どのような内容だったのか思い出さないように、朝食を食べたりランニングをしたりと、悪夢について考えないようにするのが効果的な忘れ方なのです。

 

記憶を自分の頭の中に定着させるためには、脳内にある海馬と呼ばれる部分に取り込まれた情報が、繰り返しアクセスして神経経路を形成し、大脳皮質に保存する必要があります。

 

簡単に説明すると、記憶を何回も繰り返し思い出すことによって、だんだんと定着していくため、悪夢を忘れたいのであれば無理に思い出そうとしない方が良いというわけです。

 

学校の試験前にテスト勉強をしたという方はお分かり頂けるはずですが、日本史や世界史の試験で登場人物を覚えるという場合、一度教科書を読んだだけでは頭に定着しないので、ラインマーカーなどを使って反復的に勉強していきます。

 

これは、繰り返し頭に叩き込むことで記憶が定着するからで、試験から数週間が経過すればだんだんと忘れてしまうはずです。

 

この原理と同じように、悪夢も繰り返し思い出すことで記憶の中に定着してしまうため、忘れ方を色々と試すのではなく、あまり考えないようにするのが一番だと言えるでしょう。

 

とは言え、既に悪夢による恐怖体験が頭に定着して、恐怖感や不安感を取り除けないという場合は、悪夢を別のストーリーに上書きするイメージ・リハーサル療法が最適です。

 

イメージ・リハーサル療法は実際に病院でも行われている対処法の一つで、悪夢による怖い体験を別の体験に置き換えることで、恐怖や不安を感じにくくなります。

 

確実な忘れ方ではないものの、悪夢による恐怖体験を少しでも取り去るために、実践してみてください。

 

 


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